LE SSERAFIMの“歌ヘタ”動画は「切り抜き」プロが分析 気象条件、グループの特性にも言及

ボイストレーナーのひろえむ氏が23日、自身のYouTubeチャンネルに「【深刻】ルセラのコーチェラ生歌に酷評殺到…歌の実力をボーカルコーチが公正に分析します」と題した動画を掲載した。

女性5人組グループ・LE SSERAFIMが13日と20日(現地時間、以下同じ)に、米国最大級の野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」に出演したが、13日のパフォーマンスに対して、一部から「歌の練習をもっとすべき」「圧倒的実力不足」などと歌唱力を酷評する声が上がっていた。されていた。20日のステージでは振り付けの比重を減らし、AR(事前に録音した自分の音声を、生の声とかぶせる手法)を増やすなどの対応。キム・チェウォンとホ・ユンジンのボーカルを強調するようにしていたが、それでも「ARというよりもはやリップシンク」「ライブの実力を隠すための手抜きに過ぎない」などと批判が止まらない状態が続いている。

ひろえむ氏は韓国の歌手・BIBIが2022年に「コーチェラ」に出演した後のインタビューで、歌おうと息を吸った瞬間に「『ゴホッ』とむせてしまった」と話した動画を引用。会場が砂漠地帯であり、大イベントの緊張もある中で呼吸が浅くなっていたと分析し「完璧を求めるのは難易度が高い」とした。風で髪の毛が口に入ってくるような場面もあり、歌いにくい要因が重なっていたと説明した。

さらに「他の歌ってる箇所に比べたら、歌えていないと思われるような箇所だけ切り抜かれて、それが批判を生んだっぽい」と“歌ヘタ”炎上のスタート地点にも言及した。ルセラのパフォーマンスは40分ほどあり、「踊り続けて歌い続けるのはすごい」と称賛。しっかりと観客を盛り上げていたと語った。

「個人的には」と前置きした上で、ルセラは歌よりも「ビジュアルだったり、ダンスに力を入れてる」とし、「それぞれのグループによって強みとかって違うと思うので、それを全てに同じように求めだすと、それはそれでおもしろくないなと」とコメント。「会場の観客を盛り上げられてたようなステージをしてた。かつ、ルセラ自身も『手応えがあった』っていう風に言っているので、それがすべてなんじゃないかなって思います」と観客が楽しめばOKというスタンスを示していた。

(よろず~ニュース編集部)

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