「抜群にいい景色」見ながらドライブを 奥日光と群馬を結ぶ金精道路、冬季閉鎖解除で通り初め

男体山(中央奥)などを望む金精道路を通り初めする車列=25日午後0時15分、日光市湯元、ドローンから

 栃木県日光市湯元と群馬県片品村を結ぶ国道120号の金精道路(17.6キロ)の冬季閉鎖が25日正午、解除された。山肌に雪の残る中、日光側には87台の車が並んで通り初めし、観光関係者は奥日光の春の訪れを祝った。

 県日光土木事務所によると、開通に向けて除雪を開始した3月中旬の積雪量は、同道路入り口付近で350センチほど。データの残る過去39年間の平均より50センチほど少なかった。

 市観光協会と奥日光湯元温泉旅館協同組合が共催した開通式で、同事務所の野澤浩(のざわひろし)所長は「多くの観光客が訪れ、にぎわうことを期待します」とあいさつ。テープカットに続き、同組合の女将(おかみ)らが通過する車のドライバーに記念品を配った。

 2年連続で車列の先頭で開通を待った宇都宮市砥上町、無職板子美智男(いたこみちお)さん(65)は「トンネル手前からの景色は抜群にいい。ぜひ見てほしい」と話していた。

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