中国サッカー協会が「メッシ条項」を発表―仏メディア

24日、仏RFIの中国語版サイトは、中国サッカー協会が「メッシ条項」を打ち出したと報じた。

2024年4月24日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国サッカー協会が「メッシ条項」を打ち出したと報じた。

記事は、中国メディアが報じた内容として、中国サッカー協会が23日に「国際マッチ届出・監督管理規程」を発表し、その中で「チケット発売開始前に、民衆に対してスター選手の出場に関する条項や、違約が生じた場合の処理方法について告知する」ことを義務付けたと紹介した。

記事によると、対象となるのは同協会や地方組織の主催など同協会が管轄するイベントだけでなく、協会管轄外の国際マッチイベントも含まれる。同協会主催でない国際Aマッチについては、チケット販売開始前に主催者が同協会に届出を行うことを求め、イベントについて国際組織の確認が取れていない場合、イベント企画者は「確定的」「事実」として宣伝を行ってはならず、チケットの販売や前売りを一切行ってはならないことが定められた。

同協会が国際マッチに関する新たな規程を発表した背景には、中国国内でのイベントチケット高騰と関連トラブルの発生が社会問題化していることがあるようだ。今年2月にはアルゼンチン代表のリオネル・メッシが所属する米インテル・マイアミが香港で親善試合を行った際、体調不良を理由に試合を欠場した上、試合後のセレモニーにも参加せず、メッシを目当てに高額のチケットを購入したサポーターの不満が噴出、「政治的な理由で出場を拒否した」とのうわさまで流れた。このため、中国のサポーターの間では今回の規程が「メッシ条項」と呼ばれているという。(翻訳・編集/川尻)

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