大谷の2024年のテーマの一つは「走ること」 デジタルブラジャー着用で鍛え抜いた下半身は「極太」に増強【二刀流の血脈 世界に誇るパワー編】#最終回

データ収集用のベストをつけてダッシュを繰り返す大谷(C)共同通信社

【二刀流の血脈 世界に誇るパワー編】#最終回

ドジャースで活躍する大谷翔平(29)はいかにして世界屈指のパワーを手に入れたのか。

日刊ゲンダイが過去に連載した「秘話 大谷翔平『二刀流の血脈』」をパワーに焦点を当てて再編し、その軌跡を紐解いていく。【第6回】からつづく今回は最終回。

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オフもドジャースタジアムで体を動かし続けた理由は、一日も早くナインに溶け込み、新たな環境に適応する狙いもあるが、それだけじゃないだろう。

本来は二刀流。これまでは投げて打ってチームに貢献してきたが、手術明けの今季は投げることができない。ましてプロスポーツ史上最高となる10年1000億円超の契約を結んだ直後だ。投げない分、打者としていままで以上のパフォーマンスを発揮するための体をつくる必要性を感じたのは想像に難くない。

本人は今年のテーマのひとつに「走ること」を挙げた。

過去6年間で計86盗塁、昨年は20盗塁をマークした。野手として突出した数字ではないものの、備えている走力はメジャーでもトップクラス。「彼は今年、もっと走りたいと思っている。それだけのスピードもある。試合の重要な場面で盗塁することができれば、より多い勝利をもたらすことができる」とはキャンプで大谷の走塁を指導したレネキーGM特別補佐だ。

自主トレやキャンプではとにかく走るシーンが目立った。「デジタルブラジャー」と呼ばれるデータ収集用のベストをつけて、ダッシュを繰り返した。

その成果だろう。手術明けのため上半身には思うような負荷をかけられないが、周囲のドジャースナインが仰天しているのはその下半身だとか。

中でも太ももは女性のウエストより太く、はいているドジャーブルーの短パンがパンパンに膨れ上がってはち切れそうだった。(おわり)

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