5年前、外に出たまま行方がわからなかった猫 マイクロチップの力で家族の元へ

日本でも約2年前に義務化されたペット用マイクロチップ(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

大切な家族である犬や猫が行方不明になった際、役に立つのがマイクロチップ。装着が義務化されて6月で2年になりますが、それ以前から一緒に暮らしていた場合は装着していないことも多いでしょう。災害大国といわれる日本では、万が一に備えて装着しておきたいものです。日本より早くマイクロチップが義務化されているアメリカでは、姿を消していたペットがマイクロチップによって見つかることがたびたびニュースに。なんと5年ぶりに家族と再会したという猫が大きな話題になっています。

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「サムがレスキュー隊の女性のもとに歩いて行ったのは奇跡」

5年ぶりに愛猫との感動の再会を果たしたのは、アメリカのネバダ州に住むシンディさんとジェフ・ホールさん夫妻。ふたりは動物保護団体から迎え入れた、ロシアンブルーの「サム」という名のオス猫を飼っていました。

7年間、シンディさんたちのもとで幸せに暮らしていたサムですが、5年前に突然、行方不明に。夫妻はサムの行方を捜しましたが、見つけることができずにいました。

しかし今年3月、ホール夫妻のもとに1本の電話が。内容は、アーカンソー州のガソリンスタンドでサムが発見されたというものでした。

サムを助けたのは、アローン2ホームのペット輸送スタッフの一員で、サムを保護したときは2匹の犬の輸送中だったといいます。レスキュー隊の女性は、サムを救助すると動物病院に連れていきました。

そこで、サムに埋められていたマイクロチップを発見。その情報をもとに、生後12週のサムを保護した動物保護団体に連絡が入り、夫妻にたどり着いたようです。

シンディさんは、地元テレビ局「KARK」の取材に対し、「サムがレスキュー隊の女性のもとに歩いて行ったのは奇跡です」と感動を語りました。そして、「マイクロチップの力を過小評価することはできません」と、マイクロチップの重要性を訴えています。

12歳になったサムはシンディさん夫妻の家に戻り、家族とともに過ごしているそうです。

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