ハリウッドが1年で一番、活気づく時期。今回はアカデミー賞にノミネートされた日本作品『ゴジラ-1.0』『PERFEC TDAYS』『君たちはどう生きるか』の取材で、オスカーで活気づくロサンゼルス・ハリウッドへ行って来ました。(文・鹿志村和仁/写真・はせがわいずみ、鹿志村和仁/デジタル編集・スクリーン編集部)
映画の街ハリウッドへ行って来ました!
オスカー前日から、会場近くの一角は規制線が張られて、近くに行くのも大変。セレモニー前夜に会場近くのチャイニーズシアターに向かいましたが、なかなか辿り着かない! オスカー当日はシアターも含めて一角は休業状態になるので朝早く、レッドカーペットを遠目からでも確認できればと思いました。
オスカー当日は規制線の金網越しにセレブが見られればと思い少し早起きをして、会場近くまで行ってみたところ、すでにセレブが会場入りするポイントが確認できる場所は、まだ午前中だというのに(開演は午後5時)かなりの人だかりで、誰かがそれらしき人を見つけると大きな歓声が起きていたほど。
ヒスパニック系の人達と警官の小競り合いなど、もうパニック状態。これも、ナマで有名セレブを一目見たいといった、オスカーがなせる業なのかもしれません。
ところでこちらに来てまず驚いたのは物価の違いで、マクドナルドでフィレオフィッシュを頼んでみたらドリンク付きで12ドル近く(日本円で約1800円)。円安のせいもありますが、これには驚きました。当然、1品では足りないので、もう1、2品頼むとあっという間に3000円近くになってしまう!
1日ぐらいはロサンゼルス在住で本誌にも執筆していただいている映画ライターのはせがわいずみさんに教えていただいた有名タレント経営のレストランや、トム・クルーズが絶賛し、毎年友達にクリスマスケーキを送ってるDoan'sベーカリーなどにも行きたかったのですが、今回は時間も足りず断念…行きたかった…。もし皆さんがロサンゼルスに行くことになりましたら寄ってみてください。
SCREEN編集長おすすめ! ハリウッドおすすめスポット
そんなロサンゼルスで、ここにきたら是非、立ち寄ってほしい場所を紹介したいと思います。
アカデミー映画博物館(Academy Museum)
まず一番お勧めしたい場所は、新名所のアカデミー映画博物館(Academy Museum)。オスカー期間とあって、至るところにオスカー像のオブジェや色々な撮影スポットを設けて、アカデミー賞を盛り上げていました。
今回はミュージアムの中に入れる時間が無かったのですが、中には名作映画関連の品々やアカデミー賞の体験シミュレーションなど、見どころ満載です。また、読者プレゼント用にグッズを購入したショップも併設されており、大勢の観光客でにぎわっていました。
ファニーズ・レストラン&カフェ(アカデミー映画博物館内)
そのミュージアムの中にある、ファニーズ・レストラン&カフェには、ロス在住の作家の作品、映画関連の衣装デザインのスケッチなどが展示してあったり、広大な壁画を見るだけでも一見の価値があります。
しかし、やはりメインは食事。絶品なのは黒豚のソテー、チキンの香草焼きなど。セレブ御用達のメニューとあればと注文してみました。本当に美味しいので、こちらもミュージアムを訪ねた際に、是非ご賞味を。また、映画のタイトルを付けたドリンクメニューもありますので、こちらもどうぞ。ただし金曜日など週末は要予約なので気をつけましょう。
ホットドッグ店「ピンクス」
食レポートなっていますが(笑)、次はこちらのホットドッグ店「ピンクス」も人気スポットです。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、この店はあのブルース・ウィリスがデミー・ムーアに求婚をしたという逸話があったり、店内の至るところにハリウッドスターのサイン入り写真があり、それを見るだけでも価値があるのですが、ブラッド・ピットもこの店が大好きで、よく行くと公言しています。
大きなソーセージに好きなトッピングを求めて、常時大勢の客が長い列をなしているハリウッドでは伝説的な有名店です。
ドジャースの本拠地
またロサンゼルスといえば、大谷翔平。ブルーのユニフォームでも有名なドジャースの本拠地が郊外のダウンタウンが見下ろせる高台の爽快な場所にあります。日本では買えないグッズも沢山ありますので、お土産には最適です。
TCL・チャイニーズ・シアター
当然ですが、ハリウッドに来たら、世界で最も有名な映画館(?)TCL・チャイニーズ・シアターにも寄りたいもの。世界最大のIMAXオーディトリアムがあり、大スクリーンで観る映画は圧巻です。シアター内限定のグッズなどもありますので映画ファンのお土産にはもってこい。今回『デューン 砂の惑星PART2』のポップコーンバケットを本誌の読者プレゼント用に購入しました。
そしてチャイニーズシアターの名物といえば、スターの手形や足型、サインがコンクリートに埋められた、Forecourt of the Stars。年々スペースが埋まっていく感がありますが、やはり見逃せない人気のスポットです。
ハリウッド大通りではエンターテインメント界で活躍した有名人の名前が印された2,000以上の星型のプレートが舗道に並ぶハリウッド・ウォーク・オブ・フェームも見どころの一つ。お気に入りのスターの名前を探してみては?
Holly wood & Highland
またチャイニーズシアターの隣にある「Holly wood & Highland」(ハリウッド・ハイランド。アカデミー賞の会場でもあるドルビー・シアターも入っている施設)で、劇場を繋ぐ豪華な階段が中にあり、アカデミー賞授賞式の時にはここにレッドカーペットが敷かれるのですが、その両脇にある柱に歴代のオスカーを獲得した作品名が記されているので、要チェック。
エル・キャピタン劇場
他にもアカデミー賞の司会を務めたジミー・キンメルが、ABCテレビで放映中の大人気トーク・ライブ番組「ジミー・キンメル・ライブ!」を収録しているエル・キャピタン劇場もハリウッド大通りにあるので、撮影スポットとしておススメです。
ハリウッド・ルーズベルト・ホテル
そしてなんといってもハリウッドの黄金期のゴージャスな雰囲気を漂わせる、大通りの中心部にあるハリウッド・ルーズベルト・ホテル。
ここは第1回アカデミー賞の会場にもなった場所で現在ハリウッドで営業している一番古いホテルなのですが、中に入ることもできるのでハイスタンダードでモダンなロビー等を見学すると、古き良き時代のハリウッドをより感じることができるはず。
今回偶然にも、アカデミー賞の会場に使用されていた広間のドアが開いていたので覗いてみると、年月は経っていますが、とても美しく素晴らしい空間がそこには広がっていました。運が良ければ同じ体験ができるかも?
その他にも定番のスタジオツアーやダウンタウンなども新しい発見が待っているかもしれません。是非、足を延ばしてみてください。
ヴェム・ヴェンダース監督が隣に…!
最後にこぼれ話になりますが、日本総領事館公邸での囲み取材の際、『PERFECT DAYS』のヴェム・ヴェンダース監督とトイレで隣り合わせになり、声をかけられたのですが、『PERFECT…』はトイレ清掃員の男が主人公の作品だったので、偶然ではありますが、嬉しくもあり、おかしくもありました。
SCREEN6月号をチェック! ハリウッド映画グッズ プレゼント
アカデミー映画博物館やTCL・チャイニーズ・シアターで手に入れたお土産を各1名様にプレゼント。応募方法はSCREEN6月号をご確認ください。