「高齢者の運転寿命を延ばしたい」自動車学校にトレーニングジムがオープン 高松市

健康面で不安を抱えている高齢のドライバーをサポートしようと高松市の自動車学校がトレーニングジムを作りました。

高松自動車学校の敷地内にオープンしたのは、「高松クロスフィット」です。一般の利用者と一緒に高齢のドライバーが体力を強化し、運転能力を高める機会を提供します。

トレーニングは1回1時間、ボールやダンベル、懸垂器具などを使って車の運転に必要な筋力や瞬発力、柔軟性を高めます。

(記者リポート)
「このマシンではボートをこぐ運動で正しい運転姿勢を保つための筋肉をつけます。全身を使って運動するので体の血の流れが良くなり、判断力や集中力を高めるのに役立ちます」

(高松クロスフィット/森安昭斗 支配人)
「日常生活動作を楽にすること、動ける体をつくることが大きな目的なので、他のジムとは大きく違う」

70歳以上のドライバーが運転免許証を更新する際、自動車学校などで高齢者講習を受けなければいけません。
高松自動車学校でも年間約2000人が講習を受けています。

一方、香川県では2023年、70歳以上の3800人が高齢者講習を受けずに運転免許証を自主返納しました。運転免許証の返納後、買い物など生活に支障をきたしたり、認知症のリスクが高まったりする問題が懸念されています。

(T・D・S[高松自動車学校]未来推進課/樽本勇紀 課長)
「認知・判断・操作だけでなくて、そのベースとなる健康づくりを手伝うことで高齢者の運転寿命を延ばしたい」

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