岡山県吉備中央町出身で昭和を代表する作庭家・重森三玲が手がけた庭園が岡山県高梁市に残されています。長年荒れた状態だった貴重な庭を再生させようと復元作業が始まりました。
高梁市中之町にある重森三玲が手がけた庭園です。岡山県吉備中央町出身の重森三玲は昭和を代表する作庭家として知られ、今から約70年前にこの庭園を手がけました。茶庭でありながら枯山水の様式も取り入れられている、三玲こだわりの庭園を再生させようと、孫で同じく作庭家の重森千靑さんが復元作業を監修します。
（重森三玲の孫・作庭家 重森千靑さん）
「ぜんぶすっきりなくなって自分で作った姿かたちが完璧に戻れば、三玲自身もすごく嬉しいのではないかなと」
長年、手入れされず荒れた状態だった由緒ある庭園。飛石や竹垣の修復など、今後約1年半の歳月をかけて復元作業が進められ、高梁市の新たな観光名所として生まれ変わります。
（庭を所有する 東良平さん）
「このへんで遊んでいたんですよ。私が小学生のころ。1年先がとても楽しみで、ワクワクした気持ちです」
重森三玲がこの地に残した庭園。当時の姿を取り戻すプロジェクトが本格的に動き始めました。
