山手幹線沿いの中須佐町に、4月26日(金)うなぎ料理専門店「うなぎ心斎亭」がオープンします。オープン前に開催されたレセプションに招待いただき、“パリッ、サクッ”食感のうなぎ料理を楽しみにお邪魔してきました。
場所はJR西宮から徒歩7分、阪急西宮北口駅から徒歩18分の山手幹線沿いです
炭火で焼き上げる「関西風地焼」とは?
同店のこだわりは、“関西風地焼”。産地から生きたまま直送される国産のニホンウナギを、店内の“立て場”と呼ばれるうなぎ専用の部屋で休ませ、提供するその日にさばいて串に刺し、炭火で焼き上げます。
実は、この“立て場”を設けている店は珍しく、気になって中を拝見させていただきました。
つみあげられた専用容器の中には、生きたうなぎが入れられ、上からはずっと水が流されています。ここでしばらくうなぎを休ませることで、うなぎの泥や臭みが取れるのだそう。
そして、「関西風地焼」は、関東風の背開きにして蒸す工程が入る焼き方とは異なり、腹開きにしたうなぎを、蒸さずに高温の炭火でじっくりと焼き上げます。そのため、独自の“パリッ、サクッ”とした食感に仕上がるのだそう。
ベテランの鰻師さんが、高温の炭火を前に真剣な眼差しで焼いていました。丁寧に焼くことで、余分な脂が落ち、身にうま味が凝縮されるのだそう
実は、注文時に「20分ほどお待ちください」と言われたのですが、それは焼きだめはせず、注文ごとに焼いているため。同店のこだわりに、焼きたての味への期待感がますます高まります!
蒲焼きに白焼きが付いた心斎亭御膳がおすすめ
話をしていたら20分はあっという間。お願いしていた「心斎亭御膳」が提供されました。蒲焼き半尾のうな重に、白焼きが半尾、う巻き、うざく、茶碗蒸し、お吸い物、香の物、デザートが付いています。どれからいただこうか、思わず迷ってしまう豪華さ。
「心斎亭御膳」(7150円)。御膳はこのほか並(4950円)、上(6820円)、特(8690円)、うな重も並(3850円)、上(5720円)、特(7590円)がありました
美しい焼き上がり。さすがベテランの鰻師さんです。
絶妙な焼き加減です。ツヤツヤのご飯は、京都の八代目儀兵衛の厳選米を使用
迷いながらも、やはり蒲焼きから。一口かじると皮が「パリッパリッ」、食べ進めると「サクッ」と音が聞こえてくるほどの楽しい食感。焼き加減も絶妙で、タレも甘すぎず辛すぎず、うなぎの味を損なわない上品な味わい。卓上にはタレが常備されているので、好みの味で調整しながら味わえるのもうれしい心遣い。
“食通”に人気という、白焼きも塩とワサビでいただいたのですが、ワサビが合う! このワサビ味、ハマりそうです。
白焼きも、パリッサクッとした食感。単品メニューもあります
最後の香の物まで、手がかけられたおいしさ。小鉢を片手に「父母を誘って、また来たいな~」と思えた幸せなひとときが過ごせました。ごちそうさまでした。
屋外の植栽が見える丸窓のある個室もすてきです
「うなぎ心斎亭」
住所:西宮市中須佐町2-22
営業時間:午前11時~午後3時(LO2時)、午後5時~8時(LO7時)
定休日:火曜(不定休)
駐車場:11台