【F1】〝神童〟アントネッリがメルセデス契約後ウィリアムズにレンタル移籍で今季中デビューへ

ウィリアムズのマシン(ロイター)

F1で〝神童〟と脚光を浴びるメルセデス育成のアンドレア・キミ・アントネッリ(17)が、同チームと契約した上で今季中にもウィリアムズにレンタル移籍してデビューする可能性が高まってきた。

17歳のアントネッリはその類いまれな才能から「神童」と称されており、F1デビューが期待されている。メルセデスはルイス・ハミルトンがフェラーリに移籍するため、その後釜としてアントネッリの抜てきを検討しているが、いきなり名門の重圧にさらされることを避けるため、まずはレンタル移籍で武者修行させる方針を固めたようだ。

英メディア「GPブログ」は「メルセデスは17歳のアントネッリがウィリアムズでF1デビューすることを望んでいる。チームはアントネッリを昇格させたいと考えているが、これは彼にとって大きすぎるステップになるのではないかと懸念している」とF1専門家のジョー・サワード氏による情報として報じた。

「若いタレントにとっては、より小規模なチームで時間を過ごしてから、2026年にメルセデスへ加入したほうがいいだろう。サワードによれば、アントネッリはローガン・サージェントの後任を探しているウィリアムズにレンタルされる可能性がある」とウィリアムズへレンタル移籍される公算が高まっている。

「その場合、ウィリアムズはアントネッリを18か月間雇用することになる」と今季中盤にレンタル移籍して来季まで走る契約となる見込み。「しかし問題は、彼が18歳になる8月末までスーパーライセンスを取得できる年齢に達していないことだ。マックス・フェルスタッペンも17歳でF1に参戦しているため、ウィリアムズはFIA(国際自動車連盟)に申請する可能性がある」とレンタル移籍や具体的なデビューの時期は、スーパーライセンス取得の調整次第で決定される模様だ。

神童がF1の舞台でどんな走りを見せるのか今から楽しみだ。

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