ツアーNO.1の安定感 竹田麗央が史上初快挙へ死角なし「不得意はない」

3週連続Vを目指す竹田麗央(撮影:上山敬太)

<パナソニックオープンレディース 事前情報◇25日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6669ヤード・パー72>

初Vから2週連続優勝を果たし、年間女王争いのトップを走る竹田麗央は「やりたい気持ちはある」と3連勝に向けて意欲を見せた。3週連続優勝は過去に全美貞(韓国、2007年)と鈴木愛(2019年)が達成。初優勝からの3連勝となれば、ツアー初の快挙となる。

2試合続けて激戦を制してきた竹田は、月曜日を完全休養日としてリフレッシュ。「火曜日ぐらいまではちょっと疲れがあったんですけど、今はもう大丈夫です」。この日のプロアマでは「何発かミスショットがあったので、そこを調整できたらいいかなと思います。ゴルフの調子は悪くないです」。今週も万全の状態で初日を迎えることができそうだ。

今大会は昨年までのインとアウトを入れ替えての開催。そのため、最終18番がパー5からパー3になった。プレーする順番が変わっただけだが、優勝争いをしている中で迎えれば、大きな違い。今季のドライビングディスタンスで3位につける飛ばし屋は「(最後は)パー5が良かったです」と苦笑い。186ヤードと距離のあるパー3だけに「バーディを狙うというより、しっかりパーを取るホールだと思います」。イーグルで大逆転という展開はまず起こり得ないだけに、17番までにリードを奪っておきたいところだ。

アップダウンがあった直近の2試合の開催コースとは違い、今週はフラットなコースとなるが「得意とか不得意とかはあまりないです」と特に意識することはない様子。今季のスタッツを見ると、パー3、パー4、パー5のいずれの平均スコアでも1位につけており、さまざまな意味で得手不得手のないプレーヤーといっていいだろう。

3週連続の優勝に向けては「やりたい気持ちはあるんですけど、プレー中はそのことを考えずに集中したいです」。今大会前には家族でお寿司を食べて、優勝を祝ったとのこと。来週も、祝いの席が設けられる可能性は十分にありそうだ。(文・田中宏治)

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