被災地の水道復旧 一部は5月末に後ろ倒し

断水は4か月近く奥能登の3つの市と町で続いたままです。石川県は25日、輪島市や珠洲市の一部の地域で、上下水道の復旧が5月以降となる見通しを示しました。

県によりますと、23日時点で、輪島市、珠洲市、能登町の3つの市と町のおよそ4460戸で断水が続いています。このうち能登町では、4月末の断水解消を目指しています。輪島市と珠洲市のほとんどの地域では、4月から5月中に復旧する見通しとなっていますが、土砂崩れや道路の崩壊などで未だに立ち入りができない地域もあり、輪島市の西保地区や南志見地区、珠洲市の清水地区など一部地域で、復旧の見通しが5月以降に後ろ倒しとなりました。

さらに、自治体が管理する上下水道が解消されても、住宅敷地内での水漏れが相次いでいて、県は、ホームページなどで配管工事を請け負う業者を一覧で表示するなどして一日も早い水道の復旧に努めたいとしています。

このほか、プレハブ型とは異なる木造長屋タイプの「まちづくり型」仮設住宅の第1号が、4月30日に輪島市南志見地区に完成する予定です。

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