アウディ、超急速EV充電器2基4口の急速充電施設「アウディチャージングハブ紀尾井町」4月26日オープン

by 編集部:北村友里恵

2024年4月26日 オープン

急速充電施設「アウディチャージングハブ紀尾井町」が4月26日オープン

4月26日~6月30日に充電サービスを無料で利用できるキャンペーン実施

アウディ ジャパンは、「Audi charging hub(アウディチャージングハブ)紀尾井町」を4月26日に東京都千代田区にオープンする。

アウディチャージングハブ紀尾井町は、アウディ全体で7番目、ヨーロッパ以外では初めてとなる、蓄電池を備えた超急速EV充電器2基4口の急速充電施設で、最大150kWで充電が可能。すべてのBEV(電気自動車)ユーザー(充電規格「CHAdeMO 2.0.1」に対応。CHAdeMOアダプターは利用不可)を対象に急速充電の利便性を提供することで、「充電拠点不足」「自宅で充電できない」「充電にかかる時間が長い」といった都市部におけるBEVの課題解決に貢献し、アウディの日本市場とBEV普及へのコミットメントを示すとした。さらに、再生可能エネルギー由来の電気も活用し、脱炭素化にも取り組んでいく。

なお、日本では紀尾井町に次いで東京の芝公園にもアウディチャージングハブのオープンを予定している。

また、アウディチャージングハブ紀尾井町のオープンを記念し、急速充電の快適さを体験する機会として、全BEVユーザーが急速充電サービスを30分無料で体験できるキャンペーンを4月26日~6月30日の約2か月間実施。二次元コードを読み取り、必要情報を入力することで、1ユーザーにつき期間中最大2回まで、アウディチャージングハブの急速充電を体験できる。

Audi charging hub紀尾井町の概要

所在地:東京都千代田区麴町5丁目7番15
運営時間:年中無休 24時間利用可能
利用方法:充電器に設置の二次元コードをPCAアプリまたはスマートフォンのカメラで読み取ることで利用可能
利用料金:PCA月額会員は75円/分、PCA都度会員は200円/分、一般利用は250円/分
急速充電30分無料体験キャンペーン:2024年4月26日~6月30日(1ユーザーにつき、期間中最大2回まで)

アウディチャージングハブ紀尾井町

今回アウディチャージングハブがオープンする紀尾井町は、アウディのe-tron取扱店であるAudi City紀尾井町に隣接し、東京都心でも特にオフィスやホテル、商業施設、官公庁などが密集するロケーションで、BEVの充電を取り巻く課題が深刻化しやすく、急速充電拠点のニーズが高いエリアとのこと。

都市部では充電器を設置するスペースが限られ、集合住宅が多いことなどから「充電拠点不足」「自宅で充電できない」といった課題がBEVの利便性の妨げとなっているという。また、充電の順番待ちや充電自体に要する時間を確保することは、忙しく暮らし、働く人にとっての大きな負担となるため、「充電にかかる時間が長い」ことも解決すべき重要な課題としている。アウディは電動化戦略に基づき、BEVの新モデルの導入にとどまらず、充電ネットワークの拡充にも注力し、BEVを検討しやすい環境づくりにも取り組んでいる。

アウディは、急速充電の利点を最大限に活用するには、環境の整備とともにBEV側の進化も必要と考え、現在日本で販売している「Q8 e-tron」「Q8 Sportback e-tron」「SQ8 Sportback e-tron」「e-tron GT quattro」「RS e-tron GT」を、すべて150kWでの充電に対応したモデルとしている。150kWでの充電の場合、航続距離100km分の充電は、Q8 e-tronなら約8.5分間(正味電気容量:106.0kWhと一充電走行距離:501km[WLTCモード]をもとにした計算値)、e-tron GTなら約6.5分間(正味電気容量:86.5kWhと一充電走行距離:534km[WLTCモード]をもとにした計算値)で可能となる。また、アウディ ジャパンは、アウディ初のBEVとなるe-tronの充電能力を最大150kWに引き上げる急速充電レトロフィットキットを無償で装着するサービスも2023年に開始している。

なお、アウディチャージングハブ紀尾井町を利用した人を対象に、「Audi e-tronお乗り換えキャンペーン」も実施。このキャンペーンは、「Q4 e-tron」「e-tron GT」購入時の適用金利を店頭表示金利から1%割り引くというもので、より手軽にAudi e-tron各モデルへの乗り換えが可能になるとしている。

150kWでの充電の場合、航続距離100km分の充電は、Q8 e-tronなら約8.5分間(正味電気容量:106.0kWhと一充電走行距離:501km[WLTCモード]をもとにした計算値)、e-tron GTなら約6.5分間(正味電気容量:86.5kWhと一充電走行距離:534km[WLTCモード]をもとにした計算値)で可能

太陽光パネルの電力も利用した2台同時に急速充電可能な蓄電池型EV充電器

アウディチャージングハブ紀尾井町では、蓄電池を備えた急速EV充電器を2基4口設置。この充電器は、2023年1月20日に発表したパワーエックスとの事業提携に基づき、パワーエックス製の蓄電池型超急速EV充電器「Hypercharger(ハイパーチャージャー)」を採用した。1基につき2つのポートを持ち、BEVを2台同時に急速充電でき、1台充電時の最大出力は150kW、2台同時の場合は1台当たり最大120kWの高出力で充電を行なう。充電需要の低い時間帯には内蔵の蓄電池にカーボンニュートラルの電気を蓄え、充電需要が高まる時間帯に充電を提供できる。

また、アウディチャージングハブ紀尾井町の屋上には太陽光パネルを設置し、アウディチャージングハブの運営に必要な電気を補い、脱炭素に貢献しながら、BEVユーザーにより高い利便性を提供する。

アウディチャージングハブ紀尾井町では、1基2口がアウディとポルシェ、フォルクスワーゲンの3ブランドのオーナーを対象に提供する「プレミアム チャージング アライアンス」(PCA)メンバー専用基として設置されるため、優先的に利用可能。今後、PCAメンバー向けには予約システムを導入し、待ち時間のないプレミアムなサービスを提供する予定としている。なお、現在PCAメンバー数は6000名を超え、PCAメンバー向け最大150kWの急速充電ネットワークは全国356拠点に拡大しているとのこと。さらに、充電体験をより多くのBEVユーザーに提供したいと考え、アウディチャージングハブはPCAのメンバー以外も利用できるようになっている。

AUDI AG プレミアムチャージング担当シニアディレクター ラルフ・ホルミッグ氏は、「電気自動車への移行において充電インフラは重要な成功要因であり、私たちはアウディチャージングハブにより、この課題を解決します。ニュルンベルグにある、アウディ初のアウディチャージングハブで充電するユーザーの約70%はリピーターで、これは時代の流れをとらえた、アウディのユニークなコンセプトが受け入れられているからであり、今後、日本の皆さんにも、このコンセプトに沿って作り上げられたAudi charging hub 紀尾井町で、その最新技術をご体験いただけるのを楽しみにしています」とコメント。

アウディ ジャパン ブランド ディレクター マティアス・シェーパース氏は、「アウディがグローバルで推進する電動化戦略の要の1つであるアウディチャージングハブを日本に導入することができ、大変うれしく思います。アウディチャージングハブの開設は、都市部の電気自動車に対する不安要素の解消に貢献したいという、アウディ ジャパンの電気自動車推進に対するコミットメントを表しています。紀尾井町は隙間時間に気軽に立ち寄れるロケーションにあり、充電時間には休憩したり、アウディの新型モデルを見ていただいたりしている間に充電が完了し、充電に費やしていた時間を最小限にし、有効活用できます。このプレミアム体験を、多くの皆さまに実感いただきたいと思います」とコメントしている。

アウディ ジャパン ブランド ディレクター マティアス・シェーパース氏

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