知事と石垣市長が意見交換 市は石垣空港の“特定利用”指定求める

行政視察のため石垣市を訪問していた玉城知事は、今月24日、石垣市の中山市長と面談し市の課題について意見を交わしました。

玉城知事は24日、石垣市役所を訪れ中山市長らと面談しました。

この中で、政府が有事に備え全国の空港や港を自衛隊などが利用しやすいようにする「特定利用空港・港湾」の指定候補としている石垣空港についても議論が交わされました。

中山 石垣市長
「国が特定利用空港・港湾ということで指定したいということになっているので、県管理空港なので県が手を挙げていただかないと進みません」

中山市長は、観光客の受け入れ態勢の拡充だけでなく、有事の際の住民避難のためにも大型の航空機が発着できるよう空港を整備するべきだとして、政府に対し「特定利用空港・港湾」の指定や必要な予算の確保を求めるべきだと訴えました。

玉城 知事
「その他の県管理空港との影響や事業の進捗などを含めて、意見交換したいなと思っている」

一方、十分な情報がないとして「特定利用空港・港湾」の指定に慎重な立場を取る玉城知事は、「様々な懸念について防衛省や沖縄防衛局と協議をしていく」と述べるにとどめました。

石垣市はこのほか尖閣諸島の上陸調査について国に働きかけることなど県に対し9項目の要請をしています。

知事が行政視察のため石垣市を訪れるのは、1999年の稲嶺恵一知事以来、25年ぶりです。

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