これぞ娯楽映画の王道『恋するプリテンダー』は飽きさせないドタバタコメディ

映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。

【水先案内人 高松啓二のおススメ】

映画が生まれた時からロマコメは娯楽映画の王道だろう。また、その時代も反映されたりする。本作もベタだが、楽しめる。

ロースクールに通うビーと金融マンとベンがカフェで出会う。ビー演じるシドニー・スウィーニーがトイレでの必殺アクロバティック股乾かしでひと笑い。行き違いで気まずい別れをするが、その後ビーの姉とベンの女友達のオーストラリアでの結婚式で再会し、お互いの事情で恋人のフリをすることになるが……。後は想像通り。

舞台となるオーストラリアの美しいリゾート地や名所のオペラハウスをからめ、思ったよりドタバタコメディになっており飽きさせない。特に崖の上の絶景シーンは抱腹絶倒! 音楽もフリとしてちゃんと伏線回収され上手いもの。また女性同士の結婚式が普通の事のようにさらりと描かれているのはイマドキね。主演のふたりが、定石のロマコメを全力で演じきったのが気持ちいい! 使い古されたギャグも思いっきりやりきれば面白いね。

<作品情報>
『恋するプリテンダー』

5月10日(金) 公開

監督:ウィル・グラック
製作:ウィル・グラック、ジョー・ロス、ジェフ・キルシェンバウム
脚本:ウィル・グラック、イラナ・ウォルパート
出演:シドニー・スウィーニー、グレン・パウエル

公式サイト:
https://www.koipuri-movie.jp

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