IHI原動機で燃費データ改ざん 国交省が工場に立ち入り検査 群馬・太田市

船舶用のエンジンなどを製造する「IHI原動機」が燃費データを改ざんしていた問題を受け、国土交通省は、群馬県太田市にある工場に立ち入り検査をしました。

重工業大手IHIの子会社で船舶用や陸上用のエンジンを製造する「IHI原動機」は25日、燃料消費率の測定データを改ざんしていたと発表しました。これを受け国土交通省では、25日午前太田市西新町と新潟県にある2つの工場に船舶安全法に基づく立ち入り検査をしました。

IHIによりますと、改ざんは新潟内燃機工場で1980年代後半から、太田工場は2001年から行われていた可能性があります。改ざんは、データが確認できる2003年以降だけで国内外に出荷された合わせて4361台にのぼります。

納入先には、海上保安庁やJR北海道が含まれていて、内部告発により明らかになりました。国交省は、2003年以前にも不適切な行為が無かったか報告するよう指示するとともに、不正の詳細や事実関係について確認を進める方針です。

© 群馬テレビ