独消費者信頼感指数、5月は3カ月連続改善 所得見通しが回復

[ベルリン 25日 ロイター] - 市場調査グループGfKとニュルンベルク市場判断研究所(NIM)がまとめた5月の独消費者信頼感指数はマイナス24.2で、4月改定値のマイナス27.3から予想以上に改善した。所得見通しの回復が寄与した。

指数は3カ月連続で改善し、依然大幅なマイナスながら2年ぶりの高水準となった。ロイターがまとめたアナリストの予想(マイナス26.0)も上回った。

所得の見通しを示す指数は12.2ポイント上昇し10.7。インフレ鈍化と賃金上昇が寄与した。

NIMの消費者アナリスト、ロルフ・ビュルクル氏は「所得期待は主に実質所得の動向に基づいているとみられる。このシグナルは間違いなくポジティブだ」と述べた。

購入意欲を示す指数は2.7ポイントの上昇にとどまりマイナス12.6。景気の先行き不透明感から貯蓄志向が根強い。

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