テムザックが新型「雷鳥1号」播種対応モデルを発表、ロボットの群れが自動で種まき

by ドローンジャーナル編集部

2024年4月17日、テムザックは、ロボット技術を用いた省力化農業「WORKROID農業」の一環として、播種と雑草防除を自動で行う新型「雷鳥1号」(播種対応モデル)を開発したことを発表した。鉄コーティングした種もみの播種を実施する。

新型雷鳥1号は、アタッチメントを付け替えることで、播種と雑草防除の両方を自動で行うことができる農業ロボット。小型で群れ化させることにより、不整形地や小規模圃場など耕作放棄をされてしまいがちな条件不利農地にも対応する。

新型「雷鳥1号」(播種対応モデル)

テムザックは、宮崎県延岡市および北浦農業公社との連携協定に基づき、農業経験のない人でも取り組める省力化農業「WORKROID農業」として、2023年春に米粉用米の水稲直播栽培を開始した。

初年度は、雑草防除ロボット「雷鳥1号」の開発・投入、ドローンによる播種作業の実施、水管理システムの運用などの実践、「雷鳥3号」による害獣追い払いの検証、「雷鳥2号」による収穫テストなど、農業ロボット雷鳥シリーズを開発・投入してきた。

WORKROID農業プロジェクトの2年目となる2024年は、「徹底した省力化の実現」をコンセプトに、農業ワークロイドを順次開発・投入していく。収穫した米は米粉にして流通させることで、新たな需要創出と食料安全保障にも貢献し、持続可能な農業の実現を目指す。

左:新型「雷鳥2号」(耕起アタッチメント搭載)、右:害獣対策ロボット「雷鳥3号」

新型「雷鳥1号」(播種対応モデル)

複数台の群れで動き、効率的に種まきを行うことができる自動播種ロボット。高精度な位置推定により自律航行する。AIを活用して種がまけていない場所をロボットが判断し、圃場全体に播種を行う。不整形地・小規模圃場など、条件不利農地にも対応する。太陽光発電エネルギーを活用。

雷鳥1号(播種対応モデル)スペック

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