OTABISHO横浜能楽堂 坂を下りランドマークへ 「どなたでも気軽に」 魅力を発信 横浜市中区・横浜市西区・横浜市南区

能装束や面が飾られた施設内

「OTABISHO(オタビショ)横浜能楽堂」が4月18日、ランドマークプラザ5階にオープンした。

大規模改修工事で2026年6月まで休館している紅葉坂の横浜能楽堂に代わり、能や狂言の魅力を発信。ショッピングモール内では全国初の能・狂言の紹介施設となる。

「見る・知る・体験する・学ぶ」がコンセプト。ルーツや能から生まれた言葉など、身近な物とのつながりが分かる相関図の展示や、プロモーション映像の上映、漫画や写真集が閲覧できる図書コーナーなど、初心者でも気軽に能や狂言に親しむことができる。

また、実際に舞台で使用される能・狂言面や能装束、楽器や扇が展示されている。面(おもて)をかけているような写真が撮れたり、能の演目「道成寺」の主人公になりきって撮影できるフォトスポットもある。

プロデューサーの大瀧誠之さんは「近隣に勤めている方や外国人の方、ショッピングのついでにも、気軽に立ち寄ってほしい」と話していた。

今後は施設内で能や狂言をより深く知るための体験講座を企画。また、市内各地の劇場との連携イベントなども予定する。年中無休で入場無料。11時から20時まで。

開館華々しく祝う

14日はオープンに先立ち、市内で郷土芸能を継承、活動する団体によるお練りと若手能楽師2人の共演による「三番三/三番叟」が披露された。ドンドンと地を踏み鳴らす躍動感ある舞で、同施設のオープンを華々しく祝った。

14日のパフォーマンスの様子

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