「子どもに温かい環境を」 学生に「里親制度」の正しい理解と重要性を伝える/青森市

21万9170件。これは、2022年度に全国の児童相談所で児童虐待相談として対応した件数で、過去最多となりました。こうした子どもたちを救う仕組みの1つ「里親制度」を知っていますか。

虐待や経済的なものなど、様々な理由で親と暮らせない子どもたちを家庭で養育する手段の一つ「里親制度」。

青森市の若葉乳児院里親コーディネーターの長内顕子さんが、青森明の星短期大学子ども福祉未来学科の学生に、その正しい理解と重要性を伝えました。

【里親コーディネーター 長内顕子さん】
「子どもたちを家庭に近い環境で養育することが大切です。何らかの事情で家庭養育が困難な子どもたちを、数日から数カ月間の短期間でも良いです。あるいは自立するまでの数年間でも良いです」

長内さんは、里親の考え方で大事なことがあるといいます。

【里親コーディネーター 長内顕子さん】
「子どもが欲しい大人のための制度ではない。子どもに温かい環境を与えるための制度だということが、どこかで入れ違っちゃうのです。なんでこんなに待っているのに、自分のところには来ないのだ、という里親さんもいらっしゃいます。ものじゃないのです」

青森県内では、2023年4月1日現在、165世帯が里親に登録しています。

© 青森朝日放送