巨人・菅野が鬼の形相 グラブを掲げて外野の守備位置変更をベンチに要望 阿部監督応じる

 5回、岡林に右越え適時二塁打を打たれ、先制を許した菅野(中央)=撮影・佐藤厚

 「巨人3-2中日」(25日、東京ドーム)

 巨人・菅野が五回、1死二塁から岡林に右越え二塁打を浴びて先制点を許した。

 直後、四回に二塁打を浴びていた田中を打席に迎えると、鋭い視線を保った右腕は、掲げたグラブを自らの体の方に向けるしぐさを見せた。

 杉内投手コーチは異変かと思いベンチを出ようとしたが、菅野がベンチにアピールしたのは、深めに位置を敷いていた左翼・丸の守備位置を前方に移動させることだったようで、すぐさま阿部監督が丸に対して前にシフトするように指示を送った。

 菅野は田中を二ゴロに打ち取り、カリステには四球を与えたが、三回に三塁強襲安打を許していた中田を二ゴロに打ち取って最少失点でしのぐと、グラブを叩いてベンチに引き揚げた。

 CS放送で解説を務めた阿波野秀幸氏は「これはなかなか自信がないとできないことですよ」と、ベンチに対して守備位置変更を求めた右腕のアピールを評していた。

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