「地域医療”担う一員に」“訪問看護”の経験を積むプログラム開講 高知県立大学

自宅で治療を受ける人を支える「訪問看護師」を育成するための研修が、高知県立大学で始まりました。この取り組みは、訪問看護の経験が浅い看護師を対象に、3か月から1年ほどのプログラムで実践的に学んでもらおうと、高知県立大学が2015年から行っています。

今年度の研修の開講式がこのほど行われ、県内の病院や訪問看護ステーションなどに勤める10人の看護師が、受講生としての学びをスタートさせました。県によりますと、人口10万人あたりの県内の訪問看護ステーションの数は全国平均並みですが、高知市周辺の県中央部にそのおよそ8割が集中していて、過疎地域でのサービスの拡充が急がれています。こうした中、この取り組みが始まってから10年を迎えた今年で修了生は175人となり、その多くは“地域に根付いた訪問看護師”になっているということです。

(受講者代表挨拶 都築あずささん)
「新卒の看護師として訪問看護に挑戦することに不安もありますが、本研修を通して、専門的な知識、技術、人間性、ともに成長し、地域医療を担う一員になれるよう努力を重ねていきたいと思っています」

受講生らは、今後、生活の中に医療を取り込む「生活と医療の統合」の感性を養いながら、おむつの替え方や呼吸器の使い方など、実践的な学びを深めます。

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