新体操代表が壮行会 団体5大会五輪懸けアジア選手権へ W杯種目別2冠の21歳「やりきったと思える演技すれば五輪ついてくる」

パリ五輪予選を兼ねたアジア選手権に向けてリボン・ボールを練習する稲木(左)ら日本代表団体メンバー

新体操のパリ五輪大陸別予選を兼ねたアジア選手権(5月2日開幕・タシケント)に臨む日本代表の壮行会が25日、東京都内で行われた。5大会連続出場が懸かる団体の稲木李菜子(国士舘大)=熊本市出身=は「自分たちがやりきったと思える演技をすれば五輪の枠はついてくる」と完全燃焼を誓った。

団体は稲木が補欠に回った2021年東京五輪後に主力が引退。若返ったチームは昨夏の世界選手権で13位に終わり、五輪出場枠を逃した。アジア選手権では五輪出場を決めている中国以外で最上位に入るのが条件。先週のワールドカップ(W杯)バクー大会の種目別でフープとリボン・ボールの2種目を制するなど完成度は高まっている。

この日も21歳の稲木らは大きなミスをせず表情豊かな演技を披露。日本体操協会の村田由加里強化本部長は「緊張感のある中でもやれる自信がついてきた」と手応えをにじませた。(末継智章)

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