EUの中国企業抜き打ち検査に深刻な懸念 商務省貿易救済局

 中国商務省貿易救済局責任者は24日、欧州連合(EU)が23日、外国の補助金状況を把握するためとして中国企業の欧州にある事務所を抜き打ち検査したことについてコメントを求められ、次のように述べた。

 中国は事態に留意している。これは今年2月以来5回目の補助金調査で、すべて中国企業に対するもので、また初めての現場捜査だ。中国の業界は非常にショックを受け、強い不満を感じている。

 EU欧州委員会が事前通知も立件通告もなく、企業の通常の事務所に抜き打ちで直接立ち入り、企業の業務機器を押収したことは正当な手続きを取る原則に違反し、正常な市場の公正な競争秩序を乱し、すべての外国企業の欧州での事業に対する自信を重大に損ない、EUのビジネス環境の一層の悪化を示し、欧州で事業を行っているすべての外国企業に極めてマイナスのシグナルを送るものである中国は考えている。中国は深刻な懸念と強い反対を表明する。

 EUの最近の一連の調査は狙いが明らかで、規則や手続きを乱用し、調査手段を武器にし、いわゆる公正な競争を名目に公正な競争環境をねじ曲げる保護主義の行為だ。EUが誤ったやり方を直ちにやめ、是正し、各国企業の欧州での投資・事業にオープン、公平、公正で差別のない環境を提供するよう促す。中国はEUの今後の動向を注視し、必要なあらゆる措置を取り、中国企業の正当な権利・利益を断固守る。〔北京4月24日発新華社=中国通信〕

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