ブラジル大統領、対中肉類輸出積み出し式に出席

 ブラジルのルラ大統領は12日、同国南部のマト・グロッソ・ド・スル州で対中肉類輸出積み出し式に出席し、その席上、ブラジル中国友好関係の重要性を強調した。

 ルラ氏は式典で、間もなく中国に輸出される牛肉に自ら封蝋をした。ブラジルの38の肉類加工業者が最近、中国への肉類製品の輸出を認められ、これにより輸出許可を得た肉類加工企業の数がそれまでの106社から144社に増えたといわれる。ブラジルのメディアは、これらの企業が輸出許可を得たことは、わが国の貿易額が今後1年以内に100億レアル(約20億ドル)増えることを意味していると指摘した。

 ルラ氏は次のように述べた。私は昨年4月に訪中した際、中国政府から「非常に熱く深い情のこもった」もてなしを受けた。この後、2国間貿易のチャンスが増え、中国のブラジルからの肉類購入量が一段と伸びている。

 マト・グロッソ・ド・スル州では今回、6社の肉類加工企業が中国への輸出を認められ、国際市場に対する同州の肉類販売能力が高まった。以前、同州は年間約46.7万頭の牛を中国に輸出していたが、いまや230万頭へと大幅に増加した。

 ブラジルのファバロ農相、マト・グロッソ・ド・スル州のリーデル知事、中国の祝青橋ブラジル駐在大使らが積み出し式に出席した。〔ブラジリア4月12日発新華社=中国通信〕

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