日本は歴史の教訓を深くくみ取れ 中国国防省

 25日の中国国防省サイトによると、同省の4月の定例記者会見が25日午後行われ、同省新聞〈報道〉局局長で報道官の呉謙・上級大佐が質問に答えた。

 記者:報道によると、「原爆の父」オッペンハイマーを描いた同名の映画が最近、日本で上映され、日米両国のネットユーザーの間で論争が起き、米国のネットユーザーが第二次大戦中に日本の中国での戦争犯罪に関心を寄せ、「南京大虐殺」や「731部隊」などの史料を主体的に大量に集めて発信している。以前にはアジアにおける第二次大戦の歴史を知らなかった米国民がこれを通じ、より多くの真相を知るようになったとの論評もある。これについてコメントは。

 呉:映画についてはコメントしない。しかし強調し指摘しなければならない点は、第二次大戦中、中国を侵略した日本軍が国際法と人道上の基本的倫理規範に公然と違反し、残虐極まりない南京大虐殺を起こし、また中国人民に対し、人々を憤慨させる細菌戦を発動し、非人道的な人体実験を行い、人道に反する罪を犯し、人類文明史上に最も暗い1ページを残したということだ。動かぬ証拠が山ほどあり、否定も言い逃れも許されない。

 歴史は最良の教科書だ。第二次大戦の敗戦国である日本は侵略の歴史を直視できず、軍国主義の亡霊が消え去っていない。一時期から日本の現職自衛官が集団で第二次大戦のA級戦犯を祭る靖国神社を参拝し、また靖国神社の最高神官に元幹部自衛官がなるなど、こうした一連の後ろ向きの動きは侵略の歴史に対する日本の誤った態度をあらためて示している。われわれは日本が歴史の教訓を深くくみ取り、実際の行動で軍国主義と完全に決別し、アジアの隣国と国際社会の信頼をさらに失うのを避けるよう促す。〔東京4月25日発中国通信〕

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