より良い支援へ 交通事故遺族が警察官らに講演

5年前、交通事故で当時小学4年生だった息子を亡くした両親が、24日、警察官らに講演を行いました。

この講演会は、事故や事件の被害者支援に携わる警察官の研修の一環として行われ、県警本部や県内にある12の警察署からおよそ60人の警察官が参加し、交通事故で息子を亡くした両親が講演を行いました。

事故は5年前の2019年5月5日こどもの日、大津市北比良の国道161号で、逆走してきた飲酒運転の車が、家族4人が乗る車に衝突し、後部座席でシートベルトをしていた当時小学4年の心誠君が亡くなったものです。24日の講演会で両親は、突然家族を失った悲しみを語りました。

また講演中、心誠君を失い辛く悲しい中、励まし、一緒に悲しみ、時に怒りをあらわにして関わってくれた警察官の話にも触れ、「最大限の配慮と寄り添ってくれたことが伝わってきて、それが被害者遺族に伝わること、役割の中で最大限に働いてくれたことが何よりも大きな被害者支援」と話しました。2人は、こうした講演が、今後のよりよい被害者支援につながってほしいとしています。

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