宇都宮「アルページュ」糸井シェフ監修のハンバーグ弁当を販売 出身地・茂木の道の駅で7日間限定

販売予定のハンバーグ弁当を手にする糸井さん

 【茂木】道の駅もてぎは27日から、町出身のフランス料理シェフ糸井守(いといまもる)さん(62)が監修した「特製和風ハンバーグ弁当」を期間限定で発売する。弁当には茂木産の食材も使う予定で、糸井さん自身も初めてとなる故郷の道の駅とのコラボに「出来たてを並べたい。子どもからお年寄りまで弁当を楽しんでほしい」と話している。

 糸井さんは小井戸出身。県内の調理師専門学校卒業後、フランスの三つ星レストランなどで修業。32年前に宇都宮市下戸祭にフレンチレストラン「アルページュ」を開業し、県内を代表するシェフの一人として名声を高めてきた。

 もてぎふるさと応援大使も2014年10月から先月まで務め、来月、再び委嘱される。応援大使であることを知った旧友からの「故郷に見える形で貢献してみては」という助言がきっかけとなり、今回の弁当販売を自ら提案した。

 アルページュは店で出す料理同様に弁当は主力商品の一つ。卒業や退職、異動シーズンの3月には会食用に数千食が売れるという。今回は広い世代が楽しめるようにと、和風のきのこソースを使ったハンバーグをメインに据え、キッシュやピクルスを添える。一部に茂木産の米や野菜も使用する。

 糸井さんと共に弁当を企画する、長男でアルページュ運営会社代表取締役社長の亮介(りょうすけ)さん(32)も、自ら道の駅に出向いて打ち合わせを重ねている。亮介さんは茂木産の野菜を「値段はリーズナブルだが、質はかなりいい」と評価する。

 糸井さんは「町外に出てみて、茂木の自然や農産物の良さを実感する。今は『育ててもらった』という気持ち」と故郷への感謝を口にした。弁当は27~29日と5月3~6日の7日間、毎日午前11時から道の駅内の弁当コーナーに並ぶ。1日100食限定で価格は1200円。

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