「大方の予想を上回る活躍だ!」3勝負けなし、防御率0.84…絶好調の今永昇太に米放送局も脱帽「FA最大の掘り出し物かもしれない」

今季よりシカゴ・カブスの一員となった今永昇太。開幕から先発ローテーションの一角を担い、4試合に登板して3勝0敗、防御率0.84と好成績を残している。

3試合目まで自責点0で投げ抜くなど、初登板からハイレベルな投球を披露。次回は現地時間4月26日(日本時間27日)のボストン・レッドソックス戦での先発が予定されており、メジャー5度目のマウンドにも注目が集まるのは必至だ。

一方で、米国内メディアでは、ここまでの今永の活躍を踏まえ、迎え入れたカブス球団に対しても称賛の言葉を送っている。

米放送局『FOX SPORTS』では現地時間4月24日、カブスが今オフ、日本人ルーキー獲得に至った経緯などを振り返る特集記事を配信。現在のスタッツなどを伝えながら、「彼はフリーエージェント(FA)で最大の掘り出し物かもしれない」などと見通している。

記事では、昨季終了後より大谷翔平や山本由伸の両大物プレーヤーのFAが世間を賑わせたとして、「オオタニとヤマモトは、ロサンゼルス・ドジャースとのメガ契約に至るまで、世間の耳目を独り占めした。想像を超える高額契約が12月にまとまると、注目はイマナガに移った」と論じている。

また、ドジャース入りした2人ほど米球界における評価は高くなかったと指摘しつつ、今永との契約がカブスにとって「大成功となり得る」と主張する。

同メディアは、4年総額5300万ドルという他の大物FA選手ほど高額ではなく、延長のオプションにより活躍次第でより長期での在籍も見込める契約であるとして、「これはカブスのジェド・ホイヤー球団社長による抜け目のない契約であり、今のところ球団に有利に働いている」とも言及している。

さらに過去、日本人先発投手がメジャー挑戦を果たした際に、1年目で好成績を残したケースが多かったことも強調し、「今のところ、イマナガも同じような成功を収める可能性が高い」と綴っている。

こうした指摘に加え、現在の今永の投球内容にも言及。WHIP(投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値)、K/BB(三振と与四球の比率)など特に優れているスタッツを称えながら、「新たなプレッシャーにも押し潰されず、イマナガはカブスのローテーションに大きな恩恵をもたらし、大方の予想を上回る活躍を見せている」と評価。その上で「他の投手の影に隠れてMLBでのキャリアをスタートさせたが、早くも大きなスポットライトを浴びる資格があることを証明しつつある」と伝えている。

現地メディアからも賛辞が並ぶように、チームにとっても、ルーキーとして申し分のない働きを続けている今永。開幕から順調に貯金を増やしているカブスの躍進を、日本人左腕がここからさらに大きく後押ししていきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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