白石晃士監督『サユリ』に梶原善、占部房子、森田想ら出演 特報&ティザービジュアルも

今夏に公開される白石晃士監督のホラー映画『サユリ』の特報映像とティザービジュアルが公開された。

原作は、累計発行部数20万部を突破した押切蓮介の同名ホラー漫画。とある家族が夢のマイホームへと引っ越した途端、次々と不可解な現象に襲われる物語が描かれ、原作者の押切が自身の作品の中で「一番好き」と語るほど思い入れのある作品だ。『貞子vs伽椰子』『不能犯』の白石が監督を務め、NHK連続テレビ小説『らんまん』にも出演した南出凌嘉が主演を務める。

映画『サユリ』特報映像
公開された特報映像には、本作に登場する“神木家”にまつわる恐怖が息つく間もなく描かれている。ある夜、部屋のテレビが付き画面のノイズと共にどこからか女性の笑い声が響き渡るという怪奇現象が発生。夜中に突然目覚める父、庭を無心に掘り続ける祖父、何かを見て思わず口を押える母、そして不気味な笑顔を見せる祖母の姿など、この家の中で起こる不可解な様子が随所に現れる。その“家”に違和感を抱くのは、南出が演じる主人公・則雄。何度となく則雄がこの“家”を怪しむ表情が映し出される。

そして「この家には“何か”がいる」という言葉に続き現れたのは、扉の向こうからゆっくりと伸びてくる手、黒く長い髪の毛。そして先ほどまで聞こえていた女性の笑い声は、まるで少女のような不気味な声へと変わっている。その少女の正体こそが不可解な現象の根源“サユリ”なのか。

ティザービジュアルには、映画のタイトルでもあり、神木家に想像を絶する恐怖を味わわせる呪いの根源でもある“サユリ”の名前が中央に配され、下部にはサユリ張本人と思わしき少女の姿が霞む。「みんな、死ねばいい。」というサユリの強い怨念を感じさせるコピーが添えられた。

あわせて、主人公の則雄を取り巻く家族やキーパーソンを演じるキャストも発表された。神木家の大黒柱である父親・昭雄役を梶原善、家族を明るく支える母親・正子役を占部房子、則雄の姉であり弟思いの長女・径子役を森田想、そして兄の則雄を慕う次男・俊役を猪股怜生がそれぞれ演じる。また、神木家の引っ越しをきっかけに同居することになった祖父・章造役できたろう、認知症で家族の介護が必要な祖母・春枝役で根岸季衣、そんな神木家を近くで見守るキーパーソンとして、則雄と同じ学校の同級生・住田役で近藤華が出演する。

あわせて、主演・南出のコメントが公開された。

南出凌嘉 コメント
今回初のホラー映画なので僕自身どう演じればリアルに怖いと感じてもらえるかを一番に意識しました。この作品はホラーでありながら物語としてダークな色があるので、「可哀想」ではなく「怖い」と思っていただくにはどうしたらいいかと撮影中も大きな課題の一つでした。 また、原作がある作品なので、キャラクター像を大切にしたいという思いもありました。 初めて白石監督とご一緒させて頂き、僕が迷っている部分や疑問に思っている所に的確なアドバイスをくれるので、作品と共に成長できました。原作を知っている方はもちろんですが、この映画で初めて知る方も楽しめる作品になっていると思います。
(文=リアルサウンド編集部)

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