群馬県内「第4種踏切」解消へ 29年度末までに対策完了

群馬県高崎市の踏切で9歳の女の子が列車にはねられて死亡した事故を受け、県は4月25日、警報機や遮断機のない「第4種踏切」の解消に向けて2029年度末までに対策を完了させるなどとしたスケジュールを発表しました。

4月6日、高崎市吉井町にある上信電鉄の踏切で9歳の女の子が列車にはねられて死亡しました。事故現場の踏切は、遮断機や警報機が設置されていない「第4種踏切」でした。

事故を受け県は県内にある74基の「第4種踏切」の解消に向けて、廃止、または遮断機と警報機のある「第1種踏切」への転換を進めるとしていました。県は25日、解消に向けたスケジュールを発表しました。

発表によりますと、鉄道事業者と市町村が地元と調整を行ったうえで県が6月末までに両者にヒアリングを行います。そして7月末までに踏切ごとの対策方針案を策定し、再度調整を行ったうえで9月末までに対策方針を公表します。

2025年初旬には方針に沿った対策を始め、2029年度末までに対策を完了させるとしています。

またみどり市も、市内に8カ所ある第4種踏切のうち、公道に設置された7カ所を廃止する方針を示しました。

5月中に鉄道事業者と協議し、6月には地元住民に理解を求めるとしています。私道の1カ所についても所有者らと協議し、廃止に向け後押ししたい考えです。

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