地震の影響で全線開通は10/1頃…黒部峡谷鉄道・トロッコ電車の運転区間が延長 今季は55万人目指す

今シーズンの運行が始まった黒部峡谷鉄道のトロッコ電車、25日から運行区間が延長されました。
地震の影響で、全線開通は10月まで遅れる見通しですが、25日も国内外から多くの観光客が訪れました。

黒部峡谷トロッコ電車は、先週、全長およそ20キロのうち、笹平までのおよそ7キロの区間で運行が始まり、25日はさらに5キロ先の猫又まで延長されました。

*リポート
「新緑の景色を楽しみながら、宇奈月駅から50分かけて終点の猫又駅に到着しました」

*リポート
「ここ猫又駅は作業用の駅のため下車することはできず、このまま宇奈月駅へ折り返します」

例年、この時期は猫又ではなく、さらに上流の鐘釣まで開通しますが、今年は能登半島地震で損傷した鐘釣橋の線路の復旧工事のため、作業専用の駅で下車できない猫又までとなりました。
それでも、観光客は…。

*韓国からの観光客
「ベリービューティフル」

*福岡からの観光客
「九州では見られない景色で感動した。新緑のきれいさと山の雄大さに感動した。(猫又駅より先に)ぜひとも行きたい。機会があれば行きたい」

例年の5月上旬の欅平までの全線開通は10月1日ごろになる見込みで、今年の観光の目玉、「黒部宇奈月キャニオンルート」の一般開放も、予定されていた6月30日から10月1日ごろまで延期されました。

黒部峡谷鉄道によりますと、ゴールデンウィーク期間中の予約状況はおよそ1万5千人と去年とほぼ変わらず、今シーズンの乗降客数は去年を超える55万人を目指しています。

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