栃木SC 売上高過去最高も「増収減益」10年ぶり赤字決算

とちぎテレビ

サッカーJ2栃木SCの運営会社、栃木サッカークラブは25日、2023年度の決算を発表しました。売上高は過去最高を記録したもののJリーグからの配分金減少を埋めるだけの利益確保ができず、10年ぶりの赤字となりました。

栃木サッカークラブが発表した2023年2月から2024年1月までの決算によりますと、売上高はおよそ10億8700万円と過去最高を記録しました。入場料収入が前の年度に比べ33%増加し1億5400万円、グッズ収入も42%と大幅に増え1億2000万円となっています。

(栃木サッカークラブ橋本大輔社長)「入場料収入が1.5億円超えたら2億円が見えてくると思っていたので、これは好材料です」

橋本大輔社長は、クラブと事業収入の成長のため積極的に投資をした結果を強調し、昨年度1試合平均5834人とコロナ禍前よりも増えた観客の多さに感謝を示しました。

一方で事業費が増えたことにより総費用は11億3000万円となり、収入でJリーグからの配分金が1億5000万円から1億円に減少したことが響いた結果、当期純利益は10年ぶりに赤字となるマイナス4100万円となりました。クラブの人件費は前の年度より800万円増えて3億6000万円でした。

(栃木サッカークラブ橋本大輔社長)「これまではある程度の収入見込みを立ててその中でやりくりするというやり方だったが、それでは成長スピード上がらず、Jの競争にも勝てない。やってきたことは継続していこうという結果だった」

橋本社長は運営面を例に挙げ、カンセキスタジアムとちぎでの運営を、スタジアムに合わせるのではなくサービス低下を招かない程度の身の丈に合ったものに最適化するなど、運営費の見直しを進めていく方針を示しました。

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