アイドルグループ・りんご娘などを手がける芸能事務所「リンゴミュージック」（青森県弘前市）の23年の歩みを描いた書籍が、5月9日に刊行される。25日はタレントで元りんご娘の王林さんや事務所の樋川新一代表、著者の堀米薫さんが県庁に宮下宗一郎知事を訪問。王林さんは「青森の人に限らず、全人類に読んでほしい」と独特の表現でPRした。
書籍「この街で夢をかなえる」（くもん出版）は、地域活性化を目指して芸能経験や資金、スタッフがゼロの状態からスタートした樋川代表の挑戦を柱に展開。リンゴにちなんだ芸名や、王林さんが青森愛にあふれる理由などを、樋川代表や王林さん、歴代のりんご娘ら18人へのインタビューでまとめた。
今ではりんご娘のライブに駆け付けるほどのファンになったという堀米さん。「リンゴミュージックは一本のリンゴの木が育つように地域に根差してきた。教育と地域再生、農業振興に本気で取り組んでいる人たちの物語が、全国の皆さまに届いてほしい」と願った。
小学3年生の時に、リンゴミュージックが運営する「弘前アクターズスクール」に入った王林さんは「地元の方たちに愛をもらって育ててもらったのが王林。人間として大事なことを教えてくれたリンゴミュージックが詰まった本なので、たくさんの方に手に取ってほしい」と笑顔。樋川代表は「この本を読むことで自分に対しても気合が入る。故郷青森のために、これからも活動していきたい」と語った。
四六判224ページ、税込み1650円。全国の書店やインターネット書店で購入できる。
