全国市長会の会長選、松井一実広島市長が立候補 就任なら広島県で初

広島市の松井一実市長

 6月の任期満了に伴う全国市長会の会長選に、広島市の松井一実市長(71)が中国支部の推薦を受けて立候補したことが25日、関係者への取材で分かった。就任すれば、中国地方で3人目、広島県では初となる。

 全国市長会は26日に、全国9ブロックの支部長による会長候補者の選考委員会を開く。立候補者が松井氏のほかにいなければ事実上、無投票当選となる。複数いれば、後日に9支部長と47都道府県の各市長会長による投票で選ぶ。いずれの場合も6月12日の総会で正式に決まる。任期は2年。

 全国市長会は792市の市長と東京23区の区長からなり、全国知事会や全国都道府県議会議長会とともに「地方6団体」と呼ばれる。会長は各都道府県の市長会の予算要望や意見をとりまとめ、政府や国会へ実現を働きかける。首相官邸である「国と地方の協議の場」に出席し、首相に直接訴える機会もある。

 中国地方からは元岡山市長の故岡崎平夫氏が1979~83年に、元防府市長の松浦正人氏が2017~18年に会長を務めた。現職は18年に就いた福島県相馬市長の立谷秀清氏。

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