ダービーマッチで敗戦のリヴァプール「タイトル獲得への旅路はこれで終わり」OBキャラガー氏が優勝争い脱落を語る

写真:試合終盤、ベンチに下がりうなだれた様子のアレクサンダー=アーノルド

リヴァプールOBでイギリス『Sky Sports』の解説者を務めるジェイミー・キャラガー氏が、リヴァプールのタイトル争いに言及した。

現地時間4月24日、プレミアリーグ第29節延期分エヴァートン vsリヴァプールの「マージーサイド・ダービー」が行われた。試合はジャラッド・ブランスウェイトとドミニク・カルヴァート=ルーウィンがそれぞれ前半と後半に得点を挙げ、エヴァートンが2-0でダービーを制した。勝ち点を「34」に伸ばしたエヴァートンはプレミアリーグ残留を大きく手繰り寄せている。

対するリヴァプールは、多くの決定機を生み出したものの相手GKジョーダン・ピックフォードの牙城を最後まで崩すことができず、リーグタイトル獲得から遠のく一戦となった。日本時間25日時点で、リヴァプールは首位アーセナルに勝ち点差「3」を離された。また3位マンチェスター・シティには勝ち点「1」上回っているものの、マンチェスター・シティは消化試合が2試合少ないことから最大5ポイント離される可能性がある。

エヴァートン戦での敗戦を踏まえ、キャラガー氏はリヴァプールがタイトルレースから脱落したと考えており、以下のようにコメントを残した。

「リヴァプールのタイトル獲得への旅路はこれで終わりだ。彼らに残されたことは、シーズンを力強く終えることのみだ。試合中、十分なチャンスがあったが、現地点ではそれを生かす決定力が足りない」

「チームやユルゲン・クロップ(監督)に対して怒りをぶつけ過ぎることはしなくていいと思う。素晴らしい旅路だった。しかし、今夜はエヴァートンの夜となった」

古巣リヴァプールのタイトル戦線離脱を語ったキャラガー氏。ジェイムズ・ミルナーやジョーダン・ヘンダーソン、ロベルト・フィルミーノらチームリーダーの退団に加え、中盤の刷新に追われたリヴァプールに対して「このチームは期待以上の成績を収めたと思う」と今季のリヴァプールを評価し、以下のように続けた。

「マンチェスター・シティはリヴァプールとレベルが違うし、アーセナルも優位に立っていると思う。ここ6~8週間、優勝を争っていたが、それは信念というより(我々の)希望によるものだった」

「批判をするつもりはない。彼らは素晴らしい成績を残したし、プレミアリーグのここ44試合で、4敗しかしていない。今季は期待以上の成績を残したが、十分ではなく、肝心なところで力不足だった」

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