滋賀県で高額詐欺被害が相次ぎ6件 被害額合計は7000万円超え

滋賀県警本部

 滋賀県警は25日、オレオレ詐欺や金融商品詐欺など、滋賀県内各地で発生した高額の詐欺被害6件を発表した。被害額は彦根市の男性(67)の2300万円が最も高額で計7230万円に上る。県警は不審なメールや電話は詐欺とみて、注意を呼びかけている。

 発表によると、彦根市の男性は2~3月、政府系通信組織をかたる男らに電話で「あなたの携帯電話が使われた詐欺事件で被害が出ている」「口座が凍結されるかもしれない」などと告げられ、現金約2300万円を暗号資産に替え、指定口座に送った。

 草津市の保育士女性(38)は警察官を名乗る男らから「マネーロンダリング事件であなたの口座から不明な金が引き出されている」などと電話で言われ、4月上旬、計2225万円を指定口座に振り込んだ。

 ほかに、昨年11月~今月、湖南市の女性(76)は社債の購入などを持ちかけられて1065万円、東近江市のピアノ講師の女性(81)はネットショップの商品仕入れ代金名目で760万円、豊郷町の女性(71)は息子をかたる男から「会社の女性と不倫して妊娠させた」と示談金を要求され500万円、守山市の会社員男性(25)はロマンス詐欺の手口で380万円分の仮想通貨をだまし取られたという。

 県警は「いま一度、自分がだまされていないか確認し、不審な金のやりとりがあればすぐに警察に相談して」としている。

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