外交安保で蔡路線を継承 台湾新政権、主要メンバー固まる

記者会見に出席する(左から)台湾の次期国防部長の顧立雄氏、次期外交部長の林佳竜氏、国家安全会議の次期秘書長の呉ショウ燮氏=25日、台北(共同)

 【台北共同】5月20日に発足する台湾の頼清徳新政権の主要メンバーが25日固まった。蔡英文政権を支えた中核メンバーが外交・安全保障部門を担うことが決まり、中台関係を巡り独立も統一も求めない「現状維持」を基本とする蔡路線の継承を鮮明にした。

 頼氏は台北市内で25日記者会見し、外交・安全保障部門の閣僚などを発表。中国に対し「台湾人民の負託を受けた合法政府に向き合うことを望む」と述べ、対話に応じるよう求めた。

 発表によると、外交部長に林佳竜・総統府秘書長、総統諮問機関、国家安全会議の秘書長に呉ショウ燮外交部長、国防部長に顧立雄・同会議秘書長を充て、蔡明彦・国家安全局長は留任させる。

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