デヴィッド・ギルモア、新作『Luck and Strange』が9月6日発売

Photo by Anton Corbijn
デヴィッド・ギルモアの9年振りとなる新作『Luck and Strange』が9月6日にリリースすることが発表された。アルバムからの第1弾シングルとなる「The Piper's Call」は、4月26日(金)からデジタル配信される。

●「The Piper's Call」再生・購入リンク(4月26日(金)デジタル配信開始)
https://SonyMusicJapan.lnk.to/LuckandStrange

『Luck and Strange』は5ヶ月余りをかけてブライトンとロンドンでレコーディングされた作品で、デヴィッド・ギルモアの全曲新曲のアルバムとしては2015年の『飛翔(Rattle That Lock)』以来9年ぶりとなる。アートワークと写真は、高名なアーティスト、アントン・コービン(Anton Corbijn)によるものだ。

プロデュースを手がけたのは、デヴィッド・ギルモアとチャーリー・アンドリュー(ALT-Jやマリカ・ハックマン他)だ。そのきっかけとなったのは、デヴィッド・ギルモアがマーキュリー賞を受賞したインディー・バンドALT-Jを手がけていたチャーリー・アンドリューのプロデュース・ワークに感銘を受けたことだ。チャーリー・アンドリューにインスタグラム上でダイレクト・メッセージを送ったという。

「チャーリーを家に呼んだんだ。いくつかデモを聴いてくれて「ところで、どうしてこんなところにギター・ソロがないといけないんでしょうか?」「全部フェード・アウト?いくつかはただ終わらせる訳にはいかないんでしょうか?」なんて言っていた。彼は僕がこれまでやってきたことに対して、素晴らしいくらい知識やリスペクトに欠けているんだ。とてもダイレクトで、まったくもって萎縮していない。そこが最高にいいんだ。僕にとってはとにかくとてもいい。ただ言われるがままというのだけは嫌だからね」

アルバムの歌詞の大半は、この30年間デヴィッド・ギルモアとコラボレーションを行ってきた妻のポリー・サムソンが担当している。ポリー・サムソンは『Luck and Strange』のテーマについてこう語る。「年老いていく身の視点から書いたもの。死の必然性が絶えずありました」。

デヴィッド・ギルモアも更にこう語る。「僕たちはロックダウンの最中、そして、その後もその手のことを話し合ったり考えたりしながら、たくさんの時間を費やしたんだ」。

ポリー・サムソンはチャーリー・アンドリューと仕事を共にする経験によって自由になれたとも言う。「彼は曲の内容を知りたがるし、その曲で演奏する全員が、歌詞の内容を演奏に反映させることを望み、それがとてもうまくいきました」。

アルバムは新曲8曲とともに、2000年代初期のインディー・デュオ、ザ・モンゴルフィエ・ブラザーズの「ビトウィーン・トゥー・ポインツ」の美しいリメイクが収録される。

本作に参加したミュージシャンは、ベースのガイ・プラット(1987年以降ピンク・フロイドのレコーディングやツアーに参加)とトム・ハーバート、ドラムスのアダム・ベッツ、スティーヴ・ディスタニスラオ、キーボードのロブ・ジェントリーとロジャー・イーノ(ブライアン・イーノの弟)、ストリングスとコーラスのアレンジを行ったウィル・ガードナー、そしてスティーヴ・ガッドも参加。タイトル曲「Luck and Strange」には今は亡きリチャード・ライトもフィーチャーされており、2007年にデヴィッド・ギルモアの自宅にある納屋で行ったジャムの音源が使用されている。

録音には2020年と2021年のロックダウン中にデヴィッド・ギルモアと家族が世界のオーディエンスに向けて行ったライヴ・ストリーミング「フォン・トラップト」から登場した者たちもいる。娘のロマニー・ギルモアは歌とハープを担当し、「Between Two Points」ではリード・ヴォーカルで登場。息子のガブリエル・ギルモアもバッキング・ヴォーカルで参加。また息子のチャーリー・ギルモアはアルバムの最終曲「Scattered」の作詞を担当し、アントン・コービンが撮影とデザインを手がけたアルバム・ジャケットのイメージはこの詞からインスピレーションを受けている。

『Luck and Strange』で家族と仕事を共にしたことについて、デヴィッド・ギルモアはこう語る。「ポリーと僕は30年以上一緒に曲を書いてきたし、「フォン・トラップト」のライヴ・ストリーミングではロマニーの声やハープ・プレイの素晴らしい融合が見られた。僕たちはそれによって、僕がしがらみを感じていた過去の一部を捨て去って、それらのルールを投げうって、やりたいと感じるままにやろうという気になったんだ。実に楽しいよ」。

◆デヴィッド・ギルモア・レーベルサイト

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