ムンクの《叫び》、実は叫んでいない!? 楽しみながら美術を学べる『世界のスゴイ絵画』

世界の名画を特大サイズで楽しむための新たな美術書『意味がわかるとおもしろい! 世界のスゴイ絵画』(Gakken)が2024年4月25日に発売された。この本は、ダ・ヴィンチ、ムンク、北斎など、世界の著名な画家たちの作品を中心に、芸術作品の鑑賞の楽しみ方を伝える、小学生から大人まで楽しめるGakkenの「大型美術本」だ。

美術作品の鑑賞は昨今では教養として注目されているが、「難しそう」「見方がわからない」と感じる人も多い。そこで本書では、75の名画を厳選し、それぞれの作品や画家についての知識を紹介。ダリの時計がなぜ曲がっているのか、見返り美人図の顔がなぜよく見えないのか、などの作品の謎から、画家の個性溢れるエピソードまで、名画を楽しむヒントがたくさん紹介されている。

本書の特徴の1つは、ほとんどの作品が見開きページに大きく掲載されており、実物のような迫力を感じ、細部をじっくり観察することができる点だ。製本も工夫されており、実物さながらの絵画の迫力を伝える作りとなっている。

また、もう1つの特徴は、個々の作品についての楽しい解説だ。例えば、「かの有名なムンクの《叫び》は、ムンクが絶叫しているように見えるが、その後ろを歩く人々は叫び声に驚く様子がない。それはなぜなのか?」など、名画に隠された謎から、画家の生きざま、名画がたどった数奇な運命まで、名画を楽しむヒントをわかりやすく紹介している。

名画に初めて触れる子どもから大人の美術ファンまで、楽しみながら鑑賞スキルが育てられる名画ガイドとなっている本書。ぜひチェックしてみよう。

(文=リアルサウンド ブック編集部)

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