7回1失点の好投で18年連続勝利の楽天・岸「則本が追いつかれたらひっぱたいてやろうと」

 勝利に笑顔の浅村、岸、小郷(撮影・金田祐二)

 「楽天5-1日本ハム」(25日、楽天モバイルパーク)

 楽天は九回、ヒヤヒヤの展開も逃げ切っての勝利。先発で7回1失点と好投した岸孝之投手が、今季初白星。18年連続での勝利となった。右腕はお立ち台で「(九回を投げた)則本が同点に追いつかれてたら、本当にひっぱたいてやろうと思いましたけど、何とか勝ててよかったです」と笑顔を見せた。

 要所で踏ん張った。二回、3本のヒットを集められ、2死満塁のピンチ。ここは水野を空振り三振に仕留め、切り抜ける。六回も1点を失い、なおも1死満塁の大ピンチ。ただこの場面でレイエスを内角直球で見逃し三振。最後は清宮を遊飛に抑え、最少失点でとどめた。

 七回には「(六回の)レイエスのところから、感覚がよくなったというか、その感覚のまま投げたかった」と続投を志願。結果三人でぴしゃりと抑え、今季最多118球を投げきった。この日はヒットを8本許したが、全てが単打。「大きかったですね。毎試合ホームラン打たれてたので。それこそ満塁の時に打たれなかったのでよかった」とうなずいた。

 ルーキーイヤーから18年連続での勝利を記録した岸。「自分が一番驚いてますからね。ここまでやれるのが。使ってくれた監督コーチ含め、チームメートが打ってくれないと勝てないわけで。そういうのは感謝しますし、一番は家族かな」と感慨深そうに話した。

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