7回無失点で3勝目を挙げ、ポーズを決める大津(撮影・伊東昌一郎)
◆ロッテ0―6ソフトバンク(25日、ZOZOマリン)
ソフトバンク先発の大津亮介が、7回無失点の好投でハーラートップタイの3勝目を挙げた。7回108球で2安打無失点、7奪三振だった。
試合後、大津はZOZOマリンのイメージについて「リベンジしようと思ってやってきたので、今日しっかり勝てて良かった。まあ多少は変わってきました。雰囲気は」と語った。快投にもかかわらず完全に晴れきった表情ではない。そこには理由があった。
〝悪夢〟の始まりは前回登板2023年10月16日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第3戦。同点の延長10回無死に8番手で登板。2死から岡に安打、続く安田にCS敗退が決まるサヨナラ打を浴びた。その後、グラウンドに座り込みながら涙を流した。
「まだ安田とも対戦していないですし、安田と対戦してからようやくじゃないですか」。強烈なトラウマを植え付けられた存在は現在2軍にいる。完全に晴れ渡るには安田を抑えてからだ。
ハーラートップタイの3勝を挙げ、先発の柱として活躍を見せる。「主力の選手なので、安田も抑えてロッテを抑えたと思えるとおもうので。これからまた頑張りたい」。大津が一歩前進し、次なる目標を笑顔で見据えた。(鬼塚淳乃介)