【巨人】坂本勇人が起死回生の逆転3ラン 苦戦続く打線に「みんな必死に頑張ってる」

6回、逆転の3ランを放った巨人・坂本

劇的一打で試合を決めた。巨人が25日の中日戦(東京ドーム)に3―2で勝利。坂本勇人内野手(35)から逆転の3号3ランが飛び出し、6回2失点と好投した先発・菅野に今季3勝目をプレゼントした。

頼りの男が沈黙を破った。相手先発・柳を前に5回まで無安打投球を許した巨人打線。菅野が6回2失点と力投を続けていただけになんとか援護点が欲しいところだったが、その6回の攻撃で吉川の二塁打と佐々木の四球から二死一、二塁とこの日最大のチャンスが到来。打席にはここまでこの日無安打と苦戦していた坂本が入ると、柳が投じた2球目を完璧に捉え、打球を左翼スタンドへ。G党が沸き立つ中笑顔で生還すると、ベンチでは菅野ら同僚から手洗い祝福を受けた。

坂本は「全然打てていなかったので、最高の結果となり本当に良かったです。野手はみんな苦しみながら『打てない打てない』と言われてますけど、みんな必死に頑張っているんで、みんなで取った3点だったと思います」と笑顔。阿部監督も「本当ね、ひと振りで決めてくれましたね。すごく大きいですし、(合計安打数が)2安打でも勝てるんだなと思いながら最後見てました」とたたえた。

これでリーグ順位も再び2位に浮上。大黒柱の劇的弾を弾みに、低空飛行を続けたG打線は追い風に乗ることができるか。

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