【ヤクルト】〝神宮名物〟超乱打戦にケリをつけたサンタナ 今月6勝目で借金4に

ヤクルト・サンタナ

セ・リーグ最下位のヤクルトが25日、広島戦(神宮)との乱打戦を9―8でサヨナラ勝ちを飾り、チームの連敗を3で止めた。

取っては取られ、最後の最後に追い越した。序盤で2点を先制されたものの、2回の攻撃でオスナの5号満塁本塁打などで一挙6点を挙げて逆転。しかし、先発した高橋奎が4回途中6失点の大乱調で振り出しに戻されてしまった。同点の6回には3番手・清水が代打・秋山と野間に適時打を許し、2点差をつけられた。それでも直後の攻撃で中崎の暴投で1点差に迫り、8回には〝代打の神様〟川端の左前適時打で再び同点。今月2度目の4連敗を阻止したい執念が最後にドラマを生んだ。

9回一死走者なしの場面で、ここまで4タコだったサンタナが栗林から右翼席へ起死回生のサヨナラアーチだ。両チームとも13安打、計26安打が乱れ飛ぶ〝ノーガードマッチ〟にひと振りで決着をつけた。

ナインからウォーターシャワーを浴び、お立ち台に立った殊勲の助っ人は「アリガトウゴザイマス」と流ちょうな日本語であいさつし「勝てたので最高です。(ダイヤモンド一周は)頭が真っ白だった」と笑いを誘った。

4月はこれで6勝12敗。26日からの次カードでは阪神と敵地・甲子園で3連戦となる。前回対戦した際は1勝2敗と負け越しただけに、この勢いを持続したいところだ。

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