ECB、インフレ抑制以外の目標設定を 仏大統領 責務拡大に言及

[パリ 25日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は25日、欧州中央銀行(ECB)の責務について、「インフレのみを目標とする金融政策はもはやあり得ない」という認識を示した。

欧州連合(EU)に関する演説で「成長および脱炭素化に関する目標を少なくとも1つずつ含める方策を巡り理論的かつ政治的な議論を持つことが必要だ」と述べた。

ECB当局者はアイルランドで5月に開催する会合で、金融政策の方向性や今後の戦略見直しについて議論する見通し。しかし、ECBの責務拡大に向けた正式な変更は、物価安定目標を重要視するドイツなどのユーロ圏加盟国が抵抗する公算が大きい。

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