【バングラデシュ】子どもの酷暑対策徹底を、ユニセフが警鐘[社会]

国連児童基金(ユニセフ)は24日、バングラデシュ全土で猛烈な熱波が続いていることから、子どもの健康と安全への懸念が高まっているとして、保護者らに子どもの水分補給などに十分気をつけるよう呼びかけた。

同国政府は、熱中症などの危険があるとして、公立小学校を27日まで休校としている。ユニセフは、2021年に発表した「子どもの気候危機指数(CCRI)」で、バングラデシュの子どもが気候変動により「非常に高いリスク」にさらされていると指摘。特に乳幼児や幼児、小さい子どもは、異常な気温上昇によって熱中症や脱水症状による下痢を引き起こす恐れがあると警鐘を鳴らしている。

予防策として、暑い日中と午後に屋外に出ることを避け、室内では涼しい場所で遊ばせることや、通気性のある服を着せ、1日を通して十分な量の水分を飲ませることを要請。子どもや妊婦がめまいや過度の発汗、吐き気、微熱、鼻血、筋肉のけいれんなどを起こした場合の応急措置として、風通しの良い涼しい場所に移動させ、ぬれタオルや冷たい水を体に当てるよう呼びかけた。

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