【インドネシア】東京ガス、再生可能ガスの製造供給で覚書[公益]

東京ガスが間接出資するインドネシアのガス配給会社エネルガシンド・へクサ・カルヤ(EHK)は25日、メタンガスを活用したバイオガスの供給や利用に関する事業化調査の一環で、再生可能天然ガス(RNG)の製造・供給に関する覚書を締結した(EHK提供)

東京ガスが間接出資するインドネシアのガス配給会社エネルガシンド・へクサ・カルヤ(EHK)は25日、地場の家畜生産企業パシール・トゥンガ(PASTE)、EPC(設計・調達・建設)を手がけるトリパトラ・エンジニアリングの2社と再生可能天然ガス(RNG)の製造・供給に関する覚書を締結したと発表した。廃棄物などから発生するメタンガスを活用したバイオガスの供給や利用に関する事業化調査の一環で、2025年の供給開始を目指す。

PASTEが運営する牧場の家畜ふん尿から発生するメタンを回収して精製し、再生可能天然ガスとして輸送・消費するまでの実現可能性を分析する。回収するバイオメタンの量は、日量300~600MMBTU(100万英国熱量単位)を見込む。

精製した再生可能天然ガスをシリンダーに圧縮充塡(じゅうてん)し、需要地の西ジャワ州までトラックで運搬する。現在、天然ガスを利用している顧客企業の蒸気ガスボイラーなどの設備に代替燃料として提供することを検討する。従来の天然ガスを再生可能エネルギーに置き換え、熱需要の脱炭素化を目指す。

EHKは民間最大のガス配給会社として、引き続きバイオ資源保有企業や脱炭素を目指す事業者、行政、金融機関などとも協力し、カーボンクレジットの創出を含め、インドネシア政府が掲げるネットゼロエミッション社会の実現をサポートしていくとしている。

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