米キャタピラー、4─6月期の減収見込む 機械需要冷え込み

Deborah Mary Sophia

[25日 ロイター] - 米重機械メーカーのキャタピラーが25日発表した第1・四半期(2024年3月31日まで)は売上高が小幅に減少した。現四半期についても減収を見込んだ。数カ月続いた建設機械の旺盛な需要が終わりつつあるとの懸念が浮上している。

同社の株価は午前の取引で6.0%強下落した。2021年にバイデン政権が可決した1兆ドル規模のインフラ投資法の恩恵を受けた北米を除く全地域で、建設機械の売上が低迷した点が嫌気された。

第1・四半期売上高は前年同期の158億6000万ドルから158億ドルに減少し、予想の160億4000万ドルを下回った。

建設機械事業の売り上げは5%、天然資源産業向け部門の売り上げは7%、それぞれ減少した。

通期の売上高はほぼ横ばいとなる見通しという。

第1・四半期の調整後1株利益は5.60ドルで、LSEGがまとめた市場予想の5.14ドルを上回った。継続的なサプライチェーンの制約と鉄鋼コストの上昇による影響が価格上昇で相殺されたことが背景にある。

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