暑さで体調不良を感じたら「ひと涼み」を 宇都宮市が熱中症避難所を開設 市内に208カ所

熱中症避難所の目印となるポスター

 【宇都宮】熱中症による健康被害を未然に防止するため市は24日、外出時に市民が「ひと涼み」できる「熱中症避難所」を、市内208カ所に設置した。

 同避難所は、暑さで体調不良を感じた人が気軽に休息できる涼しい場所として、市が2011年度から毎年開設。本年度は、国が新たに実施する「熱中症特別警戒アラート」の運用期間に合わせ、昨年度より約1カ月前倒しして設置した。

 設置場所は、市役所本庁舎や各地区市民センター、図書館など市有の95施設と、コンビニや薬局など民間の協力店113施設。出入り口などに「熱中症避難所」と書かれたA4サイズのポスターを掲示している。

 市消防局がまとめた昨年5~10月の熱中症救急搬送者数は計243人。最多は7月の107人だが、5月も10人が搬送されている。

 市保健所の担当者は「今の時期は気温の差が大きく、暑さにも体が慣れていないため、熱中症のリスクはある。避難所を有効活用し、外出時の体調管理に努めてほしい」と呼びかけている。

 設置は10月23日まで。市は熱中症避難所として協力してくれる民間施設を随時募集している。(問)市保健所028.626.1104。

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