F1カー高岡に再び 5月12日おとぎの森「レッドブル」展示 昨年のセナ愛車に続き

イベントのポスターを手に来場を呼び掛ける吉﨑所長=高岡市の高岡おとぎの森公園

  ●最先端マシン間近に 吉﨑所長コレクションきっかけ

 高岡市の高岡おとぎの森公園で5月12日に開かれる「第3回クラシックカーの世界」に、昨年のF1グランプリでワールドチャンピオンになったマシンが展示されることになった。昨年5月の第2回イベントでは伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナが乗車したホンダのマシンの展示が実現し、一日の来園者数で過去最多となる約2万人が訪れた。最新マシンの登場で今年のイベントも再び注目を集めそうだ。

 今回展示されるのはホンダのパワーユニットを搭載したF1カー「レッドブルレーシングRB19」。ドライバーズチャンピオンを3年連続獲得しているレーサー、マックス・フェルスタッペン(オランダ)が昨年乗った実車で、公園管理事務所の吉﨑正人所長(66)によると、昨年まで世界を転戦していた最先端のマシンを間近に見られる機会は国内外でも貴重だという。

 昨年のセナのマシン展示は、吉﨑所長が収集した膨大なセナ関連グッズやミニカーなどのコレクションを園内のおとぎの森館に並べていたことがきっかけとなった。セナの現役時代にヘルメット担当者として世界を転戦した元ホンダ社員の川﨑和寛さんにコレクションの話が伝わり、川﨑さんを通じて、F1カーを所蔵するホンダのモビリティリゾートもてぎ(栃木)からマシン展示の快諾を得た。

 第3回のイベントを開催するにあたり、富山県内外のF1ファンから「今年もマシンを展示してほしい」「今年の目玉は何か」などの声が多く寄せられた。吉﨑所長が昨年つながりを持ったホンダレーシングコーポレーションの担当者に直談判したところ、「レッドブル」の展示が決まった。

  ●クラシック車展示、トークショーも

 当日は、展示に合わせて川﨑さんと元ホンダエンジニア渡辺信義さんによるトークショーが開かれる。会場には、県内外の愛好者が所有するクラシックカーも約70台並べられ、能登半島地震の被災地を支援する募金箱も設置される。

 イベントのポスターが完成し、園内に掲示して来場を呼び掛けている。吉﨑所長は「セナのマシンとは違った良さのある最新マシンを多くの人々に見てもらい、高岡の活性化につなげたい」と意気込んでいる。

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